月曜日~日曜日いつでも受診が出来ますので、忙しい方でも安心して受診して頂けます。
いびきが気になる方へ
「いびきがうるさい」
「寝ているとき、呼吸が止まっているよ」
といわれていませんか?
昼間、とっても眠いと感じていませんか?
ひょっとして、「睡眠時無呼吸症候群」(SAS)かも知れません。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群(すいみんじむこきゅうしょうこうぐん)とは睡眠時に呼吸が停止したり呼吸の回数が少なくなる病気です。SAS(サス)と呼ばれています。寝ているときに、息が止まっていたり、いびきがひどい、いびきが止まる、昼間過度の眠気がある、などの症状があります。新幹線の居眠り事故などで問題になりました。
肥満によるもの、鼻の病気などが原因となります。放置すると、糖尿病などの生活習慣病の悪化、脳卒中などの病気になりやすいといわれています。SASは日本人の4%、200万人が持っていると言われ珍しい病気ではありません。「大きないびきでうるさい人」とか「恥ずかしい と言わず、ちょっとおかしいと思ったら診察を受けましょう。SASはもとの病気の治療をきちんと行うとともに、寝るときに鼻にマスクをつけて小さな人工呼吸器をつける持続陽圧呼吸療法(CPAP)によりすっきりと良くなります。快適な生活が送れ、生活習慣病や眠気などの症状もきちんとコントロールできます。もちろん保険診療です。
SASの原因は?
- 太っていて顎やクビに脂肪が着いている(のどの中も太っている)
- あごが小さい
- 扁桃腺が大きい
- アレルギー性鼻炎や鼻茸で鼻が詰まっている
- 睡眠前のアルコールや睡眠薬でのどの筋肉が緩んでしまっている
SASのセルフチェック
あなたの眠気度を自己判定してみましょう!
合計点数で眠気度を判定します。
うとうとする可能性 | |||||
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ほとんどない 0点 |
少しある 1点 |
半々くらい 2点 |
高い 3点 |
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Q1 | すわって何かを読んでいるとき(新聞、雑誌、本、書類など) | ||||
Q2 | すわってテレビを見ているとき | ||||
Q3 | 会議、映画館、劇場など静かにすわっているとき | ||||
Q4 | 乗客として1時間続けて自動車に乗っているとき | ||||
Q5 | 午後に横になって、休息をとっているとき | ||||
Q6 | すわって人と話をしているとき | ||||
Q7 | 昼食をとった後(飲酒なし)、静かにすわっているとき | ||||
Q8 | すわって手紙や書類などを書いているとき |
【出典:日本呼吸器学会誌 2006; 44:896-898】
11点以上はSASの可能性があります。
SASの検査(睡眠時無呼吸の検査)
気軽に出来る検査です。
簡易検査
自宅で腕時計のような機械(①)と鼻に呼吸を感じるチューブ(②)、指に酸素濃度を測る装置(③)を着けるだけの検査です。夜、寝る前に自分で着けて、朝、起きたら外します。自宅で簡単にできます。原クリニックで行っています。
終夜睡眠ポリグラフィ検査
睡眠状態を見るために脳波、筋電図、眼球運動などのモニターを着け、呼吸状態を見るために、お腹と胸にバンドを巻きます。そして、血液中の酸素の濃度をパルスオキシメータと呼ばれるセンサーを指につけてベッドに寝ます。センサー類がじゃまに感じるかもしれませんが、苦しい検査ではありません。簡易検査で疑わしい方にお勧めしています。今までは、1泊入院で行っていましたが、自宅でも出来るようになりました。 簡易検査の結果表にAHI・REI・RDIのいう表記がある場合、その数値が15以上40未満の方はこの精密検査が必要です。自宅で行うことの大きなメリットは費用がずっと安くなったことです。自宅での検査をご希望の方、近隣の施設での1泊入院での検査をご希望の方、それぞれご案内を差し上げます。
写真:帝人ファーマホームページより
自宅での精密検査
診断・治療の流れ SASnetより
治療
治療にはまず、ダイエット、原因となっている病気の治療を行いましょう。
持続陽圧呼吸療法(CPAP)
鼻につけたマスクに加圧された空気(陽圧の空気)を送り、その空気が舌根の周囲の軟部組織を拡張することで吸気時の気道狭窄を防ぐ方法。東京ドームがふっくらしているのと同じ原理です。強い圧力はかかりませんから安心して下さい。
写真:帝人ファーマホームページより
ダースベーダーになったわけではありませんから、1回つけたら外せないわけではありません。 何よりも楽になります。日中の眠気が取れてすっきりした生活が送れるようになります。重症度にもよりますが、旅行に行く時ぐらいは持っていかなくてもよいかも知れません。もちろん、自動車で旅行するなら十分持ち運べます。いびきよりうるさくありません。
機械はレンタルですから、使わないときは簡単に引き取ってもらえます。
試してみませんか?
当院では睡眠時無呼吸症候群に対するCPAP療法において、使用データをWeb上で一括管理するシステムを導入しています。このシステムによって、
・患者さんのSDカードを郵送する手間が全て省けます
・毎月の治療の状況を印刷してお渡し(下記表参照)することにより、患者さんもわかりやすいです
(参照)